木村正昭著「邪馬台国は沖縄だった」

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(本文 P210~)

与那国島南岸の新川鼻沖には、すでに述べたようにたとえば古代都市ローマの市街地をイメージさせるような地形が確かにあることが、新たに明らかになった。その代表的な構造物として、亀神殿、円形広場、ロータリー、水源地、海底スタジアムなどがある。

そしてこの近くには、これまでに確認されただけでも、10箇所ほどの階段状ピラミッドのような「海丘」と名づけた。ここか当初は「遺跡ポイント」、通称「階段ピラミッド」と呼ばれた部分である。

「第一海丘」の南にある2つの階段状の地形は、西から東へ、第2海丘(南神殿)、第3海丘と名づけた。海底城郭の中心部は、岸から約100メートルの沖合いにあり、水深26メートルの海底から立ち上がる階段ピラミッド状地形であることがわかってきた。

この海底ピラミッドの高まりの全長は東西に長く、斜面は階段状で、城壁もしくは城壁もしくは城郭のようにも見える。石垣など遺跡に関連した構造を含めたこの遺構の高さは26メートルで、1メートルほど海面上に顔を出している。

ここで貴重な発見があった。与那国海底城郭の地面の下で得られた岩石には、赤い色をした物質が付着していた。

これを分析したところ、鉛丹(えんたん)が塗料として使われていた可能性が出てきた。この鉛丹が日本に渡来したことが最初に記録されているのは、あの「魏志倭人伝」である。遺構の年代からも中国からきたものと思われる。

また、ピラミッドの東側では、長経70センチほどの楕円形の石が見つかり、その表面には牛らしい動物が浮き彫りにされ、表面に赤褐色の付着物が付いていた。分析したところ、彫刻されたあと、地表で風化したものと判断された。このように、この海底ピラミッドが人間によって陸上で造られたを示す「証拠」が、現在、着実に蓄積されている。

詳しくは次章に述べるが、弥生中~後期の日本付近で認められる大陸起源の遺物は、西南日本、特に沖縄に圧倒的に多い。また沖縄では、質的には少数であるが、卑弥呼で有名になった鏡のうち後漢鏡が出土する。他に胴鉄や鉄鏃(てつぞく・やじり)の出土がある。そして他に例を見ない特徴として、殷王朝を思わせる饕餮とうてつもん)の貝や骨細工が豊富に出土されている。

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(補足)

(いん、拼音: Yīn紀元前17世紀頃 - 紀元前1046年)は、中国王朝である。文献には天乙を滅ぼして王朝を立てたとされ、考古学的に実在が確認されている中国最古の王朝である。

 

饕餮とうてつもん

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殷の甲骨文字

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(本文続き)・・・・・

それにも増して重要なのは、この時期の中国銭の出土だろう。産出地も非常に多い。

こうしてみると、海底遺跡および遺物には中国大陸の影響がうかがえる。

さらに、ごく最近思いもよらぬ物が出現した。与那国島の海底城郭から西方へ1キロほど行ったところの海に、立神岩と呼ばれる巨大なコブラのような石が海面上に立ち上がっている。

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その南の水中に、スフィンクスのようなモニュメントがあるのだ。

体は獣で顔は人面に見える。この人面の目は。明らかに人工的に削られた痕跡がある。

横顔は冠を被った東洋の王のようにも見える。

新宮市にある徐福の像のようにも見える。また海底からは、大きな牛と思われる彫刻が回収されている。重さ70キロほどの八重山砂岩層を削ってできたものだ。

与那国には、海底の陸上延長部にもサンニヌ代のような巨石遺構が多くある。

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かくして与那国の海底遺跡の形成年代が3000~2000年前ということがわかった。

それは徐福が活躍した年代を含む。

東洋的な王のスフィンクス、牛の彫刻、鉛丹と思われる朱色の塗料などを考えると、大陸の影響をうけた文化であり、年代的にも徐福となんらかの関係があるのではないだろうか。